アメコミ映画まとめて三作

今年の夏はアメコミ映画祭りでしたね。

勿論、上記全部映画館で見てきました。しかも初3D映画!
3D初体験はこの時のためにとっておいたといっても過言じゃありません。(過言か。)

3Dは二種類を体験しました。109シネマズの「IMAX」と、ワーナー・マイカル・シネマズの「デジタル3-Dシネマ」です。
結論から言うと、見るなら断然IMAXですね。3Dメガネの装着感、映画の3D感、どちらもIMAXの方が良かったです。

さて、三本の映画を見た感想ですが、見前の期待度で言うと、
アメイジングスパイダーマン』>『アベンジャーズ』>『ダークナイト ライジング』
でしたが、実際見た後の満足度では、
ダークナイト ライジング』>『アメイジングスパイダーマン』>『アベンジャーズ
でしたね。

では、各映画の感想を書きたいと思います。

アメイジングスパイダーマン

オススメ度(75点/100点)

前シリーズのスパイダーマンを見てアメコミ映画が好きなったのもあって、かなり期待していたのですが、面白いけど、期待値よりは下かなって所です。
まず、主人のピーター・パーカーが結構お調子者として描かれてますね。スパイダーマンになってもよく喋る。(これは原作に忠実になったのでしょうか?)
ストーリは、前シリーズで全く触れられていなかった両親の話を軸に描かれていて、両親が居なくなった謎がこのシリーズを通しての鍵になりそうです。この点は新鮮味があり魅力的でした。
3D映画を意識した戦闘シーンは大迫力で、ここは前シリーズを上回っていたかなと感じました。そして今回期待値を下回った要因として、敵であるリザードにそんなに強さを感じませんでした。
アメコミ映画に求めるものは、見る人によって千差万別だと思いますが、私は「絶望するような強さをもった敵を、主人公が倒す」という王道であり、とてもシンプルな爽快感を求めています。
ここで大事なのが、敵が絶望する程強いこと!この敵に勝てるの?と思わせてくれる程の強敵であることです。そんな敵だからこそ、勝ったときの爽快感が倍増するのです。
とは言っても、今回は初めから続編を制作することを意識して作られていますので、それに続く第一幕と考えると、今回の敵はちょうど良かったのかなとも思うのです。

ダークナイト ライジング』

オススメ度(90点/100点)

まず始めに言いたいのは、このオススメ度が、前々作『バットマン ビギンズ』&前作『ダークナイト』を鑑賞した上で本作を見た場合のオススメ度だということです。もし未鑑賞のまま見た場合、オススメ度はガクっと下がるでしょう。それ程、本作はシリーズを通しての一体感、そして完結編としての相応しさがあります。
前作で自らが全ての罪を被り、“闇の騎士”としてゴッサムに平和をもたらしたバットマンことブルース・ウェイン。そんな嘘で塗り固められた偽りの平和は、とても危ういバランスの上で成り立っていたものであり、新たなる敵べインの手によって、いとも簡単に崩れ去ってしまうのでした。
本作の見応えは、これでもかというぐらいバットマンが追いつめられていくところにある。ヒーローとしての地位も失い、姿を現せば警察に追われ、敵の策略により大富豪でもなくなり、強さ=恐怖の象徴であるバットマンとしても敵に敗北してしまう。そして自分が愛し、守ってきた街さえも眼を背けたくなるほどに汚れ、深く落ちていく。そんな絶望的な状況から差し込む一筋の光。一度は、消えかけていたその光は、自らの恐怖を克服することで再び光始める。その小さな光は多くの人の希望となって街を取り戻すため彼らを勇気付け、奮い立たせる!ラストシートへと続くその激突は、今思い出しても鳥肌が立ちます。また、今回初登場したアン・ハサウェイ演じるセリーナ・カイル(キャットウーマン)がハマり役でした。ブラックスーツを着こなす抜群のスタイルに、猫のような気まぐれさを含ませた演技。終盤ゴーグルを上げると、まるで猫耳のように見えたのが上手いなと思いました。全く不自然な所はなく、でも誰が見てもキャットウーマン。素敵でしたね。
本作は、シリーズ三部作を締めくくる納得の完結作。心に強い意志と勇気を持ち、それで他の誰かを救ってあげることができるならば、それはヒーローであると。そんな心の強さを教えてくれる名作でした。またこんな映画に出会える日を楽しみに待ってます!

アベンジャーズ

オススメ度(50点/100点)

アメコミヒーローオールスター出演映画!まさにその通りです。アイアンマンにハルクにキャプテンアメリカ、アメコミを代表するヒーロー達が総出演するのが本作です。各ヒーローそれぞれの映画でも『アベンジャーズ』への伏線が張られていましたね。興行収入や評価も素晴らしく、まさにアメコミを代表する映画といった感じでしょうか。そんな自分もワクワクして観にいった訳ですが、率直な感想を言うと、期待外れでした。上映時間は143分と十分過ぎるぐらいありましたが、それでも全ヒーローの登場、絡み、敵の目的などを詰め込んでいくと窮屈な印象でした。また、スパイダーマンと同じく、敵がいまいち。倒し方もイマイチ。一番胸が熱くなったのは、それぞれ自己中心的なヒーロー達の心が揃った瞬間ですね。あの瞬間の為に、この映画を観た価値がありました。何も考えずにヒーロー達が悪者をやっつけるのを唯観ていたんだー!って人には満足感のある映画かも知れません。これも続編に期待ですね。