東京JAZZ 2012 レポート

2012年9月8日(土)、9月9日(日)と二日続けて人生初のJAZZフェス「東京JAZZ 2012」に参加してきました。場所は有楽町駅すぐの「東京国際フォーラム」。
私自身JAZZに詳しい訳ではないので、友人から誘われて、HPの参加アーティストを見ても知らない人ばっかり。なので、友人が見たいアーティストの登場する枠を一緒に見ることにしました。

9月8日(土)

一日目は、12時前に会場に到着、東京国際フォーラム前の広場には、テーブルや屋台が沢山出ていてちょっとしたお祭り騒ぎ。それを見ただけでちょっとテンション上がりました。
会場をうろうろしていると野外テントの【the PLAZA】は、無料で演奏を聴けるということで、誰が演奏するかも知らずにとりあえず着席。
あとで調べてみると最初のアーティストは「奥田弦トリオ」ということ。
初めてのJAZZフェス、奥田弦…一体どんな渋いおじさんが出てくるかと思って待っていると、会場に現れたのは…

奥田弦

奥田弦

子供!?!

想像していた渋いおじさんとのギャップに驚いている内に演奏は始まり、あっという間に会場は彼の空気に変わりました。小さい手は鍵盤の端から端まで飛び回り、終始笑顔で本当に楽しそうに演奏していたのが印象的でした。
生まれて10年、
ピアノを初めて7年、
ジャズに出会って5年の彼は、これからの将来が楽しみな少年でした。


さて、時間は13時前になり、チケットを購入した【the HALL】の公演へ。
THE SONGSと名付けられた枠の参加アーティストは、

スタンド・バイ・ミー」で有名なソウル歌手の「ベン・E・キング」や、
現代音楽史にその名を刻む、ポップス界最高のソング・ライター「バート・バカラック」(恥ずかしながら知りませんでした^^;)など、素晴らしいアーティスト達の音楽を堪能できたのですが、この日一番盛り上がったのは、

アカペラ・コーラス・グループの最高峰「TAKE6」でした。

彼らにかかれば、楽器なんていらないんだ!人間自身が最高の楽器なんだ!と思わさせてくれました。それほどまでに洗練されたハーモニーと、心に響く歌声でした。
そして、マイケル・ジャクソンのカバー(ダンスもばっちり!)や、3人ずつに分かれてのボイスパーカッション対決、感動もあり、笑いもありのとても楽しい時間でした。
アンコールで彼らが現れたときには、全員総立ち手拍子でラスト一曲を聴き、会場は大盛り上がりでした!

9月9日(日)

二日目は、夜のチケットを購入。
PUT OUR HEARTS TOGETHERと名付けられた枠の参加アーティストは、

一組目は、「エスペランサ・スポルディングス」。

2011年にジャズ・ミュージシャンとして史上初めてグラミー賞の最優秀新人賞を受賞したジャズ・ベーシスト/ヴォーカリスト

エスペランサ

エスペランサ

ステージの中心でベースを弾きながら、透き通るような声で歌い挙げるその姿は、凛としていてとても27歳には見えなかったです。
平均年齢が高いアーティスト陣の中でも負けない、抜群の存在感でした。
曲もすごく記憶に残るものばかりで、頭に刻みこんで帰宅後さっそく検索しました。
その中でも特にお気に入りなのは、これ。

Esperanza Spalding - Black Gold(曲は1:32から)
ゆったりしたテンポに抑揚のあるメロディ、そこに彼女の歌声がのって、とても心地よかったのを覚えています。
この一時間で、彼女を好きになりました。

二組目の「カシオペア3rd」は、第一期が1977年に結成されたベテランバンド。

演奏は、抜群の安定感とテクニック!
何よりMCが日本語で少しほっとしました。笑
東京JAZZ参加は六年ぶりだったようで、客席は最前列から後ろの方まで、昔からのファン達が拳を突き上げ大盛り上がりでした。
神保彰がニコニコ笑顔で縦横無尽にドラムを叩く姿は圧巻!
「日本トップクラスのドラマーとして国内外から評価されており、そのドラミングは 「千手観音」の異名をとっている。 by wiki」の意味がよく分かりました。

さて、三日間に渡る東京JAZZの最後を締めくくるアーティストは、

ボブ・ジェームスクインテット featuring スティーヴ・ガッド、ウィル・リー、デイヴ・マクマレイ、ペリー・ヒューズ Very Special Guest 松田聖子」!!

JAZZに詳しくない自分でも耳にしたことがある名前=JAZZ界では知らない人がいないくらい有名な人達!
中でも、友人がその演奏を心待ちにしていたジャズドラムの神様「スティーヴ・ガッド」!

会場でも彼の演奏にはひと際大きな歓声がおこっていました。
一音一音がとても正確かつ精密なドラミング、ハイハットの音一つとっても叩く人によってこんなに音が違うのか。と思いました。
そして最後の曲のドラムソロ!一分以上はあっただろうその時間は、会場全体が息をのみ、その手さばきを必死で追い、一音も聴き漏らすまいとしているのが伝わりました!
ソロが終わると同時に、この日一番の大歓声!まさに神様!
聴き終わった後すぐに、涼しいはずのホール内で、全身にじんわりと汗をかいているのに気付きました…。

以上で拙いレポートは終わりですが、
初めてのJAZZフェスはとても楽しく!是非来年も行きたくなりました!
知らないアーティストが沢山ってとてもワクワクして楽しい!
新しい音楽との出会いに感謝感謝♪